家庭果樹づくり用語解説

分かり易く書いたつもりですが、質問や間違いの指摘があればメールをください。掲示板でもOKです。

  用  語 解                   説
隔年結果 1年おきにたくさん実がなる年と実りが少ない年を繰り返すこと。これを少しでも平均化するには、なり込みの良い年に摘果をしてやるとよい。
剪定 不要な枝を切ったり、混み合っている枝を間引いたりして、枝や果実の日当たりや風通しを良くしてやること。果樹栽培の腕の見せ所ですが、素人にはかなり難しい技術です。
摘果 なしやりんごなどほとんどの果実は、着果した実をそのままならせておくと、数が多すぎて小玉になったり、味がのらない。そのため、適当な数に果実の数を制限すること。摘果は時期が遅れると効果が上がらないので、実が太り始める前の早めにすることがポイント。
無農薬栽培 文字どおり、殺虫剤や殺菌剤などの農薬を使わずに、栽培すること。果樹によっては、可能な種類もあるが、多くの果樹は無農薬栽培は困難。「りんご」「なし」「ぶどう」「もも」などの主要果樹は、無農薬栽培では収穫皆無かそれに近いことを覚悟した方が良い。
ふくろみ病 我が家で作っているスモモのうち、ソルダムという品種が極端にこの病気に弱い。開花後、実がとまらず(ならず)に、袋状に肥大した後、落下する。大石早生にはほとんど発生しない。その他の品種は分からない。
裂果 雨などによって、果実の皮(果皮)が裂けてしまうこと。特にさくらんぼでは、梅雨時期の収穫となるため、裂果しやすい。プルーンも裂果しやすい。ビニールなどを屋根のようにかける雨よけ栽培で防ぐことができる。
雨よけ栽培 鉄パイプなどで骨を組み、その上にビニールをかけて、雨が直接果実にあたらないようにして栽培すること。こうすることで、病気の発生も減る。
受粉樹 果樹の種類によっては、違う品種や雄株を一緒に植えてやらないと、なり込みが極端に悪くなる種類がある。このなり込みをよくする目的で植える品種(雄株)を受粉樹という。組み合わせの例、さくらんぼ(佐藤錦ーナポレオン)、りんご(ふじー他品種)、キウイフルーツ(雌株ー雄株)など。
赤星病 なしの葉にオレンジ色の斑点がつき、後に病班が肥大し、落葉してしまう。4月末から5月上旬が、感染時期なので、この時期の防除がとても大事。庭木のかいずかいぶきなどビャクシン類が近くにあると、特に発生が多くなるので注意が必要。
シンクイムシ 果実に穴をあけ、果実の中心部分まで食い込んでしまうムシ。袋をかけても、袋の留め金のすきまから、侵入してくるいやなやつ。特にモモやスモモを一緒に植えていると被害が大きくなる。
追熟 西洋なしのルレクチエの場合、果実の色が緑色のうち収穫し、黄色なるまで貯蔵が必要。食べられるようになるまで、貯蔵することを追熟という。キウイフルーツも追熟が必要。
輪紋病 西洋なしのルレクチエ栽培で一番気をつけなければならない病気。貯蔵中にも発生するので、病班やキズのあるなしは、一緒に貯蔵しないこと。袋かけと防除(農薬散布)で防ごう。
斑点落葉病 この病気にかかると梅雨明け頃から、どんどん葉が落ちてしまう。そして、りんごの木が弱ってしまい、翌年の実のつきも極端に悪くなる。ふじも王林もこの病気にはやや弱い方です。防除(農薬散布)で防ごう。
黒星病 開花期前後から発病し、葉の表裏両方に別々に発病する。緑褐色のややぼやけたすす状の病斑で、後に黒褐色になる。果実につくとコルク化して黒褐色のかさぶた状になります。防除(農薬散布)で防ごう。
キンモンホソガ 年間5〜6世代も発生し、幼虫は葉から汁を吸ったり、かじったりする。被害にあうと、葉の表面が点状の食痕となり、葉裏は孔道状に食害され、糸が張られる。防除(農薬散布)で防ごう。

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