〜 何でもありの2000年オーストラリアツアーレポート 〜

 

1月8日(土) ■ いざ南半球へ ■

 10時30分過ぎに、税金(たばこ税)をいっぱい納めている皆さんを乗せた喫煙車(とんびカー)と、健康第一の禁煙車(とんびワゴン)の2台で十分一山を出発。

 途中米沢で大野君、郡山で奈々をピックアップして、一路成田へ向かう。

 とんびチームのメンバーは、影ちゃん、渡辺、ひらめ(横沢)、ししど、奈々、植木校長、安藤、高橋、真保、中川、大野、丸岡の総勢12名。

 成田で宇都宮スカイパークチームの6名、シドニーでマレーシアから参加の宇都宮チーム1名を加え、19名全員がやっと揃いました。

 

1月9日(日) ■ どしゃぶりだ! エリアレコードだ! ■

 シドニーからポールマッカリーまでは、プロペラ機で約1時間のフライトだが、機上から海は見えるものの、陸は雲にびっしり覆われていてちょっと不安になる。

 ポールマッカリー空港では、リー・スコット氏が待っていてくれて、早速宿のあるNorth Heavenへ向かう。ところが、途中どしゃぶりとなり、雨男N川か雨女S戸のせいだと声が飛ぶ。(ビデオでは2人の後ろ頭がしっかり写っているよ!)

 今日はもう飛べないと思っていたら、「飛びに行くよ!」と声がかかり、あわてて支度を整え、Diamond beachへ向かう。ところが風向きが変わってしまい、エリアを Middle brother という山へ変更する。Middle brotherは高度差約600mでランチャー台を使い、1機ずつテイクオフする。 

 海からの安定した風で、電波塔を気にしながら、1時間ちょっとのリッジソアリングを楽しむ。(ビデオに空撮があるよ!)

 今までこのエリアでは最大3人が同時フライトの記録とかで、一気に5倍以上のフライヤーがフライトし、上空は大賑わい。

 夕食はオーストラリアで人気の中華料理で、思ったより結構うまいと思ったのは私だけかな?

 

1月10日(月) ■ ビーチに山に、リッジあり・サーマルあり ■

 夜雨が降って、ちょっと心配するが、徐々に回復にむかう。

 午前中は、Bonny beach という3〜4機も飛ぶと、航空管制が必要なほどの狭い海岸のリッジソアリングエリアだ。しばらく風が強くなるのを待って、奈々がダミーフライトする。

 超安定の海風と青い海、白い砂浜と最高のロケーションの中、各人がローリング・ホバリング・トップラン・タッチ&ゴーと思い思いにフリーフライトを楽しむ。

 もっとも1人だけ、風が強くなったためフライトできなくなり、ツアー中ずっと「あそこで飛びたかったなー……」と言っていた○○っちもいたにはいたが。

 午後は昨日と同じMiddle brother へ向かう。昨日より風が強く、サーマルコンディションだ。3〜4回クロスハンドでテイクオフを試みるがダメで、最後はフロントから植木校長のサポートを受け、ようやくテイクオフする。(植木校長 感謝!感謝!)

 今日の目標を5km先のリーの牧場(Air park)と決め、サーマルを探す。リーの牧場へは、ほぼまともな向かい風の中を進むため、相当に高度を稼がないと届きそうもない。+300mまで上がったところで牧場に向かってみたが、思ったとおり向かい風がきつく、届きそうもない。もう一度テイクオフまで戻ると、高さはテイクオフレベルだ。テイクオフ右の尾根の上で上げなおして、次に左前方の雲を目指すと、けっこういいサーマルがあり、雲底近くまで上げると+560mだ。他のメンバーも思い思いの場所でサーマルソアリングを楽しんでいるようだ。

 アクセルを使いリーの牧場を目指すが、牧場のちょっと手前でかなり強いシンクがあり、国道と鉄道を越えるときは、けっこうドキドキものだった。

 広い広いリーの牧場にランディングした後は、テイクオフで迷惑をかけた私とジャンキーことA藤さんの2人で、立ち上げ1000本特訓をやったのさ。(今でもなぜか特訓の成果があらわれないのが残念だけどね。)

 夕食はタイ料理で、アルコールは持ち込みするシステムで、慣れないと変な感じ。

 

1月11日(火) ■ 上空に2人残して、はいさようなら! ■

 今日はDiamond beach へ行く。ここは Bonny beach と違い、リッジ帯の幅も広く、全員が一緒に飛んでも、まったく問題ないだけの空域の広さとリッジの長さをもっている。ああ〜それなのに、風が強くて飛べないとは、残念・無念!!!

 ということで、またまた Middle brother へ行ったものの、海辺の風が強いのに、山の上の風が弱いわけがない。当然テイクオフの風は、昨日よりまだ強い。

 宇都宮グループの小川さん(www.asahi-net.or.jp/~ym8h-ogw/index.htm)と大野君の2人の垂直上昇を見た他のメンバーは、あっさりフライトを中止し、クロカンにでかけた2人の回収に向かう。2人は9km離れた同じ場所に、ランディングしていて無事回収を終了する。

 夕食はピザパーティーで、おいしいけどすごい量で食べきれない。

 

1月12日(水)■マニラに移動、クロスカントリーの夢を膨らませるが?■ 

 今日はマニラ(といってもフィリピンじゃないよ)への移動日。

  North Heaven からマニラまでは、直線距離で223km(走行距離で300km以上か)。マニラに到着し、クロスカントリーの世界記録を持つゴットフリーの事務所?小屋?で受付けをすませ、すぐにテイクオフに上がる。テイクオフは山というより、丘の上という方がぴったりする感じ。

 4WDでないと登るに苦しい道をジープでテイクオフまで上がるが、風がびゅーびゅーで、しばらくウェイティングする。しかし、さっぱり風がおさまる気配はない上、スコールがやってきそうなので、あきらめて定員の2倍乗車のジープで下山する。

 夕食はレストランで、オージービーフのTボーンステーキ。

 

1月13日(木) ■ 大野君100kmクロスカントリー達成! ■

 朝から快晴、無風で、今日は飛べそうだ。朝食にごはんがでてくるが、まあ味はこんなものか?朝食中に快晴だった空に東の方から、雲が出始める。そして、まもなく風も吹き始める。

 テイクオフに上がるとすでに大勢いて、テイクオフ前や上空もかなり賑やかだ。

 とんびのメンバーも次々とテイクオフする。テイクオフ後は、とりあえず十分な高度を稼ぐため、テイクオフ前でサーマルを待つ。いつ・どこで当たるか分からないサーマルを待つ間に翼を何回か潰されながらも、サーマルを待ってセンタリングするが、けっこう風が強くて流される。何度かそんなことを繰り返していると、スコールがくるぞと無線が入る。確かに風上の東の空から雨雲が近づいてくるのが見える。十分な高度があれば、スコールがやってくる前に、風にのってクロスカントリーに出かけられるが、そうでないと早く降ろして片づけないとびしょぬれだ。

 仕方なくランディングに向かうが、向かい風がきつくとてもランディングには届きそうもない。なるべく歩かなくていいように、少しでもランディングに近づけようとするが、結局ランディングからかなり離れた牧草地へ降りる。近くに、影ちゃんや高橋(智)君も降りる。柵をいくつか越えてランディングのバスに、到着するかしないかというタイミングで、雨が降り始めてすぐにどしゃぶりとなる。(後で分かったことだが)実はこのスコールの洗礼を受けていたメンバーがいたのです。

 結局とんびのメンバーでクロスカントリーにでかけたのは、大野・奈々・真保の各氏で、奈々と真保さんはびしょぬれだったらしい。

 リーがジープで大野君と奈々を回収しに行くが、なかなか連絡がとれなくてちょっと心配する。夜9時にようやく大野君が帰ってきて、地図とGPSでフライト距離を確認すると、見事100kmを越すフライトだったことが分かり、みんなから祝福をうける。奈々と真保さんの距離は本人から聞いてね。(私もよく分からない)

 △バーでクロカン世界チャンプのゴットフリーからビールをごちになる△

 

1月14日(金) ■ 馬だ!グライダーだ!飲みだ! ■

 今日は風が強くなる前にテイクオフに行こうと、女性陣は朝食もそこそこに出発する。ところが残念なことに、テイクオフに到着してすぐ風が強くなり、結局この日のフライトはキャンセルに。乗馬組、グライダー組(セールプレーン)、飲んべ組に別れ、別行動となる。

 私はグライダー組に入り、はじめてのグライダーのタンデムフライトに挑戦だ!

 小型セスナに引っ張ってもらい、高度400m位(?)で牽引ロープを切り離すと、サーマルをつかまえてぐんぐんと上げ、あっという間に1,000m位ゲインし、雲底につける。機体が安定したところで、少し操縦させてもらうが、思ったより微妙なコントロールが必要で、特に機体を下に向けたときの加速感はパラでは味わえない感覚だ。(テイクオフからランディングまでビデオに写っているよ)

1月15日(土) ■ シドニー観光、カジノにオペラハウスに ■

 リー達と再開を約束して、ポートマッカリー空港を後にし、シドニーへ向かう。

 今日は一日シドニー観光だ。いくつかのグループに別れ、展望タワーやカジノ、オペラハウス、水族館、海洋歴史博物館などを訪れる。

 夕食で合流し、カジノで稼いだ真保さんのおごりのワインを楽しんだ後は、夜のシドニー観光としゃれ込む。さすが観光地だけあって、オペラハウス周辺は人・人・人の波だ。

 







1月16日(日) ■ 帰りたくないよ ■

 オーストラリアに居残る奈々、中川、渡辺の3人を残して、シドニー空港を出発する。誰からともなく「俺(私)も残りたかったなー」の声が上がる。

 日本は心配していた雪もなく、無事に山形十分一山へ到着しました。

 行き帰りの車の運転に加え、オーストラリアではサポートに徹っしてくれた植木校長、本当にお疲れさまでした。又、宇都宮スカイパークの村田さんはじめ、参加した皆さんお世話さまでした。本当に楽しいツアーでした。

 追記

 オーストラリアツアー2000の様子は、ビデオにまとめて、胎内のクラブハウスと十分一山のログハウスに置いてあるので、ひまがあったら見てね。



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