トル in AINAI

じめに
 11月3日に開催された胎内パラグライダー大会をレポートします。
 前日に雨が降りちょっと心配しましたが、思ったより天候の回復が早く、当日はグッドコンディションを予感される大会となりました。受付終了時には20人に満たない選手しか集まらず、ちょっと寂しい感じでしたが、最終的には24名の選手達によるバトルが繰りひろげられました。
 夏の大会とのルールの変更点は、@リフライトOKにしたこと A翼端折り等の高度処理OKとしたこと。リフライトOKとした理由は、なるべく観客が楽しめるように配慮したこと、高度処理をOKとしたのは、翼端折りやスパイラルによる高度処理も技術のうちという判断からです。さて、このルール変更は、誰に有利に働くのかな。
 それでは、実況中継に入りましょう。
ラウンド 午前中はぶっとびコンディション
 11時過ぎには選手はテイクオフに上がり、フライトタイムを申告してから、次々とテイクオフしていきます。大半の選手が3分か5分の申告タイムです。そんな中、勇敢なGOGO恵美ちゃんは10分申告で「勝負」とでましたが、あえなく5分ちょっとでランディングとなりました。テイクオフディレクターをやった後、私もとりあえず、5分申告でテイクオフし、ピーク1へ向かうと、思ったより風が入っており、内心「10分申告でいけたな〜」と思いましたが後の祭りです。4分間フライトしたことを確認してから、ランディングに向かいましたが、意外にランディングアプローチに苦労し、30秒オーバーしてしまいました。ターゲットは200点ゾーンにぴたりとランディングできました。(内心ほっとする。だって、指導部長がアウトサイドランディングでは、かっこ悪〜いものね。)
 1ラウンドは木伏さんが、5秒のタイム差とターゲット200点で暫定首位をゲット。2位丸岡、3位田辺(明)さんと、過去の優勝経験者が並ぶ。(順位は推測です。)
 当然ながら、上位者は200点のターゲット得点獲得者です。渋いコンディションの場合、ターゲット得点が大きくものをいう。(ランディングの練習は大事ですよ。何といっても1フライトで1回しか練習できないですからね。)
ラウンド 徐々にソアリングコンディションに
 午後1時頃からピーク1でソアリングする選手が現れてきて、リフライト組の申告タイムも20分、30分と伸びてきました。私は暫定2位?の座を捨て、30分申告でリフライトを宣言し、テイクオフしました。テイクオフの上で、しばらく大桃さんとソアリングをしながら写真を撮ったりして、フライトを楽しみました。それほどのゲインはなく、+100m位で上げ止まりでした。フライト時間20分を確認してからピーク1に向かい、ランディングアプローチに2分かかると計算し、ピーク1で時間調整する。28分で翼端折りでランディングに向かうが、大桃さんと同時進入になりそうなので、翼端折りをやめて滞空時間を伸ばすことにする。しかし、結果的にはそれでも同時進入気味となり、ランディングした大桃さんのキャノピーに足を引っかけてしまい、無様なランディングをしてしまう。(ターゲットをねらうような状況ではなかったと反省・反省・大反省)
ラウンド いつまで続くかソアリングコンディション
 ソアリングコンディションを確認した選手達が、ゲートクローズの午後3時を前にして、次々リフライトする。田村(正)さんの60分申告をはじめ、織田(秀)さんや田辺(明)さんが、30分を申告して、リフライトを宣言する。特に田辺さんは、2回のフライトでいずれも200点ゾーンにランディングしており、上位入賞は約束されていたのですが、勇敢にもリフライトに挑みました。田村(正)さんは60分申告のため、フライト基礎点が1,000点と高く、ソアリングコンディションが続けば、優勝の可能性が高いと思われました。(一部には「60分申告なんて無茶」という声もありましたが)
 ところが、残念なことに天は味方しませんでした。午後2時30分を過ぎるころには、すでに上昇成分は弱まってきており、皆さん無念な面もちでランディングです。

 
 結果的には、丁度良いタイミングでテイクオフできただけという理由で、優勝は丸岡となりました。大桃さんは準優勝ですが、遅刻減点がなければわずかの差で優勝でした。(皆さん時間は守りましょうね)3位は20分申告でターゲット得点200点の田村(茂)さんでした。ラッキーてんこ盛りの丸岡は、8月の大会に引き続き優勝させてもらうことができ、通算4回目の優勝です。「悪運が強いぞ。」と外野からヤジが聞こえそうですが、皆さんごめんなさいね。賞品の胎内ハムはおいしくいただきました。

及びータ

総合順位 ぴたりで賞 タイム差 申告タイム ランディング名人
 氏 名 得点 申告タイム 中沢 悦雄 16秒 15分 大桃 祐司
優 勝 丸岡 昭一 869 30分 小川 作栄 21秒 3分 田村 茂
準優勝 大桃 祐司 722 30分 高橋 正之 25秒 5分 村山恵美子
3 位 田村 茂 695 20分 桐生 甚一 25秒 3分 長谷川英一
4 位 中沢 悦雄 684 15分 丸岡 昭一 31秒 30分 小川 作栄
5 位 村山 恵美子 625 10分 村山恵美子 35秒 10分 菅 正武
6 位 渡辺 敬敏 586 30分 J・ブラウン

※ぴたりで賞は申告タイムとの差が1分以内、ランディング名人は200点ゾーンにランディングした選手です。


わりに
 1日のうちで、風の強さやサーマルがいろいろと変化して、セットタイム競技を行うには絶好のコンディションでした。楽しい1日を過ごすことができたのも、事業部の皆さん(特に中沢さん、織田夫妻)のおかげです。大変ご苦労さまでした。
 
ホームへ  クラブの部屋へ